O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

4-5.R-200SSがやってきた

4-5.R-200SSがやってきた
■2018年7月
  ついに・・・、ついに落札してしまった。憧れの20cm望遠鏡。

ドキドキして主鏡カバーをはずすと、めまいがするほどの輝きが・・・
夢にまで見た20㎝の輝きだ。

ちょっと大げさすぎるが、1年半ほどオークションをウォッチしての落札なので、感慨もひとしおなのである。
  落札額は諭吉さん三人であり、設定額を少しオーバーしている。それでも入札したのは、商品写真を見たときに「ぴろぴろーん!」という閃きがあったからだ。
「見えるぞ!私にも見える。接眼部にレンズの輝きが!」。
ほらこんな具合に。

商品説明では、ジャンク扱いで画像から判断してくださいとだけある。でもこれって、コマコレの輝きだよね?きっと。コマコレ込みでこの金額なら予定金額の範囲内だ。
問題はコマコレのバージョンだ。コマコレの初代、2、3のうち、2ではゴーストが出やすいようで、初代か3代であってほしい。さあ、どうする?攻める?ねぇねぇどうする?
って感じで悩んでた。決断できないよ~。しかし、やはり攻めなければ。サムライブルーのベルギー戦も、やはり攻めたからこそ、負けても感動を与えてくれたんだから。となぜかサムライブルーの活躍を言い訳に持ち出す私。
そしてぽちり。                            ゴ~~~~~ゥゥゥゥゥゥゥ~~~~~!!!
数日して商品到着。接眼部の中には初代のコマコレが・・・。
やった~~~(ToT)。 どうしたんだろう・・・、おかしいね・・・。涙が止まりませんよ・・・

  改めて鏡筒まわりを眺めまわしたが、ジャンクとは名ばかり(?)のぴっかぴか。主鏡も私的にはまったく新品である。まあ、新品の望遠鏡なぞ見たことはないんだけどね。早くファーストライトを拝みたいところだが、ウェイトが全然足らなくて赤道儀のバランスが取れない。ウェイトを入手するか? それともシャフトを伸ばすか?
当然シャフトを伸ばします。だって、アンカーボルトは248円だもんねぇ(クスクス

今までは30cmのシャフトであったが、一番長く切り出して43cmとなった。
前回と同様に旋盤で回転させて耐水ペーパーで磨いていく。

これでなんとかバランスが取れた。

しかしSP赤道儀には荷が重そうだ。SP赤道儀の搭載重量はたしか5kg。対してR-200SSはアリガタまで含めると6.8kg(実測)だから現時点でもすでに過積載。
まあしばらくは眼視を楽しみましょう。この夜に星空が見えたのでそそくさとベランダに出した。

そしてファーストライト。しかし星が複数重なって見える。ピンとを合わせると大体一つにまとまるのだが、焦点内外像では輪っかというより、6つから8つの光点になる。まるでUFOみたいに。光軸がずれているのか、はたまた主鏡の圧迫によるものか。でもきっと原因は私の乱視だ。私は目のレンズが円錐状に尖がってくる円錐角膜という乱視で、右が特にひどい。なので細かいものを見る時はいつも左目で見ているのだが、左目もマシとはいえ円錐角膜なのだ。そういう理由もあり眼視はほとんどしない。きっとよく見える望遠鏡だからこの症状がより強く出ているのだと思っている。しばらくして木星が見える位置に来たのでR-200SSを向ける。うむ、衛星が4つ、今まで見たこともないほど明るく見える。縞模様もなんとなくわかる。今使えるアイピースは2インチの28㎜だけなので、倍率は28倍となる(800/28)。25.4mmの9mmと5mmを持っているので、それが使えるようになれば89倍と160倍。う~ん、塩ビの水道管でも使ってアダプター作ろうかな?そう思えるほど今まで見たこともない明るさだった。

望遠鏡購入の検討では、第一候補はVL200Lだった。最近の興味は銀河などの小さい天体が多いため、長焦点で大きく撮りたいのだ。また、六次非球面の主鏡がかっくいい。VISACなんてかっちょいい呼び方に憧れを抱いていた。しかし現実問題として金額的に高価だし、またF9はちょっと暗すぎるかな~っと悩んでいた。ということで、R200SSとVC200Lを長い間探していた。結局縁があり安かったので(^o^)丿、R200SSを手に入れたのだが、では次の探査は当然R200SS用のエクステンダーとなる。これはすでに販売終了している商品なので、なかなか出てこない。オークションで久しぶりに出た商品に猛然とアタックし、漱石さん3人と銀貨3枚で落札。この金額なら全然OKだよね。

届いた商品は私的にはまさに新品!
レンズ部の直径は30㎜でAPS-Cサイズでも周辺減光が結構ありそうな感じがする。そういう点では、やっぱVC200Lがよかったかなぁ・・・  ('Д')。
 とりあえず取り付けてみようと、接眼部に差し込んだら、「ガシッ!」と見えないバリアにはね返された。なに?よく見たらコマコレが付けたままだった。そういえばコマコレとエクステンダーは併用できないとあちこちで見たな。コマコレをよく見るとちょっとキズが・・・。
なんか不貞腐れるわ。寝て忘れよう (ToT)/~~~。

しばらくして・・・
不貞腐れ期間が終了したので、エクステンダーをもう一度取り付けてみようとカメラ回転リングを取り外そうとしたのだが硬くて回らない。回転リングは握るところがほとんどないので、力いっぱい回せない。輪ゴムを巻いてなんとか外れた。なんと、ドローチューブの内側の植毛紙が劣化しててコマコレ部に粘着していた。40℃近い猛暑続きで急激に劣化したようだ。

植毛紙を外してみたところ、紙ではなくプラ板だった。

前に使った植毛紙の余り をドローチューブの内側に両面テープで張り、再組立て。

しかしドローチューブの動きがずいぶん渋くなった。調整箇所はピニオン軸のネジの締め付け具合と、ドローチューブのガイド部の調整。ガイド部の調整は1.5mmのイモネジでおこなうのだが、ネジロック材で固められており、六角レンチが入らない。縫い針でちまちまとロック材をほじくり出してやっと六角レンチがささった。

試行錯誤してだいぶスムーズに動くようになったが、初めの頃のほうがスムーズだった。もう少し修練が必要だな。
ついでに接眼部の重さも計測したところ473gであった。

猛暑続きでせっかくの主砲を覗く気になれない。

R-200SSも撮影用として購入したのだが、稼働はまだまだ先になりそう。でも必要部品を少しづつ入手している。まずはTリング。現在は自作のマウントを使っているが、その前には薄型のTリングを使っていた。購入当時は知識もなかったのでどなたかのブログを見て、それと同じものを購入したのだが、ずいぶんと薄い。いや、あえて薄く作り、それを売りにしている製品なのだが、私的には特にその薄さは必要なく、逆にネジのかみ合い量が少なく不満があった。
・・・で、ちょっと探してみたら安いのを見つけたので購入。

薄いのは確か2500円+送料ほどかかったが、今回購入したのは送料込みで560円。
どういうこと?きっと粗悪品なのだろうと思っていたが、届いたものを見てもそんな感じはしない。しかも購入時はよくわからなかったが、イモネジ三か所で固定する方式でカメラの回転もできる。初めからこちらを購入していれば・・・、と知識不足を少し後悔している(笑。


まだ赤道儀に載せたのは3回くらいだが、とにかく大きくて持ちにくい。ということで早速木製の取手を製作


取手(+ボルト)の重さは107g だが、各段に持ちやすくなった。
R-100Sでは重心が鏡筒の中央あたりだが、R-200SSではかなり主鏡側になる。主鏡の重量比率が大きいためであろう。