■2021年2月
バタバタしながらであったが、なんとかユーザー車検に無事合格した。今後のこともあるのでユーザー車検の作業内容について整理しておく。
■■■■【車検で必要な書類】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
①自動車検査証 ※車のダッシュボードに入っている
②軽自動車税納税証明書 ※毎年4~5月に納税証明書が届き、車検証と一緒に保管
③自賠責保険証明書 ※前回と新規の2枚必要(近場の保険会社で手続き)
④点検整備記録簿 ※自分で実施。過去整備分もあればいい
⑤継続検査申請書 ※検査窓口に置いている
⑥自動車重量税納付書 ※検査窓口に置いている
⑦軽自動車検査票 ※検査窓口に置いている
⑧軽自動車の検査予約結果 ※webページで予約し、予約票を印刷
ユーザー車検でのめんどーなイメージは書類を揃えること。でも一度把握してしまえば特段めんどーな感じはない。必要書類は上記の①~⑧の8種類
■■■■【車検の検査場所】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
軽自動車検査協会 兵庫事務所
住所:658-0046 神戸市東灘区御影本町1丁目5-5
電話:050-3816-1847
URL :https://www.keikenkyo.or.jp/
予約:https://www.kei-reserve.jp/pc/index.html
テスター屋:神戸カーテスター 078-453-6232 魚崎浜出口すぐ
テスター屋は車検の事前検査を有料で実施してくれる所で、不具合があれば簡単な修正であれば対応してくれる。自動車をちゃんと整備しているのであれば車検前に行く必要はないと思う。車検時にライトの光軸不具合が出た時など、その項目だけ調整&確認してもらう感じ。ライトの玉切れとかであれば近くのオートバックスなどに行く方が安いと思う。
■■■■【検査内容】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
1)同一性の確認 :車体番号の確認:アイは工具入れ部に刻印
2)外回り検査 :ヘッドライト、ウインカー、ワイパー等
3)排出ガス検査 :計測プローブをマフラーに差し込み計測
4)サイドスリップ検査 :検査装置をまっすぐ走るだけ
5)スピードメーター検査 :ローラー上で40km/hまで駆動輪を回す
6)ブレーキ検査 :ローラー上でブレーキを踏む
7)ヘッドライト検査 :ヘッドライト前に光量・光軸検査装置が動いてくる
8)下回り検査 :リフトアップして車体下を検査員が検査
検査時はコースを順番に進んでいき検査員の指示に従ってライトをつけたり、ワイパーを動かす。前方の電光掲示板にブレーキを踏むなどの指示も出てくる。全行程で10分くらいで、なんだかよくわからないうちに終わってしまうという印象。検査コースは側道から見学もできるので、事前に下見したほうがいい。特に電光掲示板を見る練習はしていたらいいと思った。でも次回もめんどくさいので下見はしないと思う(笑)。
ヘッドライトの光軸検査時はレベライザーを一番上向き(レベライザー0)にしておく。
■■■■■【ユーザー車検までの事前準備】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
私が行ったユーザー車検までの作業の段取りを記す。
1)自動車の整備(④の書類に反映)
まずは実際の整備。特にドライブシャフトやタイロッドエンドのブーツ類が裂けてグリスが漏れていないかが大事なチェックポイント。交換部品がある場合は部品納入が一番の時間的ネックになる。またヘッドライトの光軸調整の不具合での不合格もよくあるらしい。ロービームは対向車がまぶしくないように右側(対向車側)は水平に、左側は端に向かって上がるカットラインになっている。このカットラインの屈折位置(エルボー点)がヘッドライト軸線上の10m先で、少し下(-20~-150mm)、左右で±270mmの範囲内に調整する。
光軸調整は長いドライバーでライトユニット横の奥まった所にあるネジを回せば調整できる。近所のガレージシャッターをスクリーンに5mの距離での照射面を撮影したのが下写真。メジャーとドライバーがあればだいたい調整できる。車検時はレベライザーは一番上向きにセットして検査するので、その状態で調整する。※レベライザーは光軸を上下させるSW。レベライザーは0の時にライトは一番上向き、4の時は一番下向きになる。リアに人や荷物を載せると前上がりになるので、この時にレベライザーを0から1,2,3と大きい数字にセットして光軸を調整する。いい車は自動で調整する(オートレベライザー)。
④の点検整備はなくてもいいと思うが、自分で一通り確認しておけば安心であるし、「ちゃんと整備してまっせ!」というアピールにもなる。三菱アイ用の24ヶ月定期点検記録簿点検を作成したので、今後はこれに従って検査していけばいい(OpenOfficeのCalcで作成)。また整備シート も作ってボンネットの中に貼っておいたが車検ではボンネットはあけなかった。 ※ファイル共有はgoogleドライブを使用。
2)必要書類の確認(①②の書類を確認)
普通は車のダッシュボードにある。②の自動車税は毎年4~5月頃納税証明書のハガキが送られてくるので、それを車検と一緒に保管しているはず。
3)自賠責保険の継続加入(③の書類)
今加入している保険会社の支店を探す。私の場合はすぐ近くに支店があったので、そこで継続手続きを行った。車検証と現在加入している保険証明書を提示すれば20分くらいで手続き完了。前回は25,070円で今回は19,730円。自賠責って毎年価格が変動するけど、それでもずいぶん下がっている。自動車の安全機能が向上して事故が減っているかららしい。ちなみに私が行った支店は一般客を迎える雰囲気があまりなく、駐車場などの案内もない。たぶん代理業者の方が主に利用するのだろう。でも個人で更新してもまったく問題はなさそう。
4)車検日を予約 (⑧ を印刷)
検査日の予約はwebページで行う。ユーザー登録をしてから予約することになる。予約すると⑧軽自動車の検査予約結果が印刷できる。
5)車検当日
⑤⑥⑦を窓口で入手し記入する(事前に入手して記入していると楽)
■■■■【試験日当日の行動】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■持ち物確認
・必要書類①~⑧ を再度確認
・印鑑 (三文判でOK。事前に⑤の申請書を入手し押印していれば不要)
・バインダー (あると作業しやすい)
・光軸調整用の長いドライバー(いざという時のためね)
■必要金額
・申請手数料 ¥1,400
・自動車重量税 ¥6,600
■申請手順
1)資料一式を持って
2)3番窓口(検査手数料)で検査料を支払う
3)8番窓口(自動車重量税)で重量税を支払う
4)ユーザー車検窓口 で書類の確認
5)車検コースへGO
■■■■【車検当日の詳細様子】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
軽自動車検査協会の兵庫事務所に到着
用意する書類は①自動車検査証
②軽自動車納税証明書
③自賠責保険の証明書(前回分と今回分の2枚)
④24ヶ月定期点検整備記録。まあこれは特段必要ない感じだったけど、過去の整備記録一式と合わせて出したら、ちゃんと整備してまっせ!ってアピールできて印象がいいのではと思う(思うだけ)。
残りの申請書⑤⑥⑦は窓口で申請書を取り記入していく。
まず⑤の継続検査申請書に記入。車検証を見ながら書き写し、走行距離も書き込む。62の定期点検の項目は自分で24ヶ月点検しているからOKだと思い無記入で出したけど、受付の人に1を書き込まれた。法定点検を受けていれば無記入でいいのだが、そうでなければ後で検査してね!ということ。後日ハガキで法定点検を促されるようだが、強制ではないので自己責任で検査しておけばいいらしい。
次に⑥の自動車重量税納付書
最後は⑦の軽自動車検査票なんだけど、この(2)がないな~っと申請用紙を探していたら、(1)の裏側が(2)だった。
軽自動車検査証の裏表((1)と(2))を記入。
⑧軽自動車の検査予約結果。これはwebでの車検予約時にwebページから印刷。
⑤⑥⑦の申請書に必要事項を記入し、書類一式①~⑧を持って”3番の検査手数料の窓口”で検査料¥1,400を支払い、続いて”8番の自動車重量税の窓口”で重量税¥6,600を支払う。
それからユーザー車検窓口に行き書類のチェックを受け、問題がなければ検査コースに行くように指示される。
検査コースは奥が入り口で手前が出口。検査がすんなりパスすれば、この出口を出る時には車検が終了しており、新しい車検証とシールを受け取っている。なのでこのまま帰宅である。
検査コースへ進む。検査コースは2レーン(1コースと2コース)あり、検査初心者は1コースに行くように指示される。ここからはドライブレコーダーの映像。日時の表示は2015年になっているけど気にしないで。
検査初心者は若葉マークを渡される。ダッシュボードに置いていたのだが、ドライブレコーダーの正面に反射して撮影の邪魔でしたな。
検査コースに入るとまずは車体ナンバーの確認。アイの場合は後ろの工具収納部に車体番号がある。フロントボンネットやエンジンルームは開ける必要はなかった。
そしてライトやウインカー、ワイパーなどを次々指示に従って動作させる。この時にフロントウインドに貼っている整備済みステッカーを剥がすように指示され、空き時間に必死で剥がす。
次は排ガス検査。上の写真に写っているが、検査プローブが付いた台があり、それをマフラーに差し込み計測する。検査毎に⑦の軽自動車検査票を検査結果記入装置に入れて記録していくのだけど、初心者の私の場合は係員がやってくれた。右側の2コースは一般向けなので、こういう作業も全部自分でやるんだと思う。
次はサイドスリップの検査。右前方の電光掲示板に”進入”の文字が表示されるので、前方のセンサ部を”する~っ”とゆっくり直進する。おそらく光学センサでタイヤの通過状態を計測しているのだろう。
サイドスリップ計測部を通り抜け、その先の待機場所でいったん停止。前の電光掲示板に検査結果が表示される。待ち時間があると必死でシールをカリカリ剥がしてた。
次は車速メーターやブレーキ、ヘッドライトの検査場に進む。
タイヤがローラー位置に合うよう停止すると、ローラーが上がってきてタイヤを支える。まずは車速メーターの計測から。アクセルを踏んでローラーの上で加速していく。ローラーの抵抗が結構大きく、思った以上にアクセルを踏み込まないと40km/hまで加速しない。台上走行なんて初めてなのでなんとなく怖くてアクセルを踏み込むのに躊躇する。「もっと踏み込んで!」と指示された (*´з`)。 40km/hに到達したらライトをパッシングして合図する。
次はヘッドライト検査。ヘッドライトをロービームで点灯させておくと、横から光量計測装置が動いてきて右ヘッドライトの前あたりで計測し、それから左側へ移動する。
次にブレーキテスト。ローラーが回転してタイヤを回した状態で、フットブレーキをぐっと踏む。強めに踏むように心がけておく。次はサイドブレーキを引いた状態でローラーが回そうとしてブレーキ力を計測している(たぶん)。
ブレーキ検査状態は正面の電光掲示板に表示される。
ブレーキ検査は無事合格。
次は車体下廻りの検査。前方に進み、青色のリフトに乗るとリフトアップされ、下廻りを検査員が検査する。整備済みステッカーをかりかり剥がしていたら気が付いたらずいぶん高いところまでリフトアップされてた ('ω')ノ
リフトアップ状態でハンドル切ってとか、ハンドル左右にぐりぐり切り返してとか、サイドブレーキ引いてとかいろいろ指示される。
その後下廻りをチェックしていた。これで検査終了のようでリフトは降ろされた。順調にいけばこの場で車検証とシールが発行されるようだ。私の場合は整備済みステッカーを剥がしきれず、この場での車検OK判定が出なかった。いったん外に出て、シールをちゃんと剥がしてからもう一度右端の測定コースに行くように言われた。
外の駐車場で点検シールを剥がすが、ボロボロしてなかなか剥がれない。
なんとか剥がしてもう一度検査コースの右端のコース(測定コース)に並ぶ。コース内で一台が検査か何かしていてコースは進入禁止だったので、コース前に止めて係員に声をかけた。点検シールを剥がせていることを確認するだけなのだけど、もう一度車体番号の確認が必要だった。係員から「前方の窓口で車検証受け取ってください。」って言われてUターンして駐車場に戻ったのだけど、前方の窓口ってどこ? もう一度受付窓口に行ったら「ここじゃない!」と言われた。検査コースの最終ブースの所にいくみたいだ。検査コースの出口から歩いて入って最終ブースで事情を説明すると車検証とシールを出してくれた。これにて車検終了。
■■■■【不合格が出た場合】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
検査不合格となった場合、当日中にあと2回検査を受けることができる。簡単に調整できる項目であればその場で調整して再検査すればいいし、少し手間がかかるようなら近くのテスター屋にお願いする。こういう事態に対応できるように検査時間は朝早くのほうがいいだろう。夕方に検査してNGが出たら当日中の検査完了は無理である。
対応に時間がかかる場合は15日以内であれば不合格項目だけ再検査できるようだが、それ以上日数がかかると初めから検査をやり直すことになる。その間に車検が切れると非常に面倒なことになるのでくれぐれも早い時期に車検を受けるべき。
■■■■【ユーザー車検を受けての感想】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ネットでユーザー車検を受けた人の記事をみると、思ったよりあっけなく合格できたというものが多い。たしかに私の感想も同じで簡単に車検取得できたと思う。でももし検査パスできない項目が出たらどうしたらいいんだろう?という不安に付きまとわれた。簡単に修正できる項目であればいいのだが、修理に時間がかかる不具合が出た場合の事を考えると不安になる。部品発注や修理に時間がかかるりタイムアップしてしまえば一巻の終わりである。でも今回車検を受けてみてそういう不安はかなり薄くなった。現代の車であれば事前にちゃんと整備していれば不合格となることはなさそうである。
今回車検時にかかった費用は¥27,730(検査手数料¥1,400、自動車重量税¥6,600、自賠責¥19,730)。それ以外に支払いは4月だが自動車税の¥7,200もある。あと自分で整備した部品代や検査場までのガソリン代。所要時間は車検場まで片道1時間で検査にかかった時間は申請用紙記入から検査終了まで2時間弱なので全工程で4時間弱。事前に申請書を準備していけば3時間あれば車検は終了しそうだ。今までは近くのGSで車検お願いしていたのだけど、手続きやら車の受け渡しや検査説明などでやはり3時間くらいは掛かっていた。ユーザー車検に慣れてしまえば手間なく最低限の価格で車検を完了できそうだ。ただし日常的に自動車の整備は必要になるので、自動車整備を趣味として日常生活に組み込んでしまえばいいだろう。1ヶ月に一度はボンネット、エンジンルームを開けて検査を兼ねてクリーニングする。そして2~3ヵ月に一度は車体をジャッキアップして、車体の下の様子を確認し、油漏れ、冷却水漏れ等をチェックする習慣をつければ車と仲良しなカーライフが送れそうだ。 今回、三菱アイ用の24ヶ月定期点検記録簿点検と整備シートを作成したが、他にも消耗品の部品リストなどの資料をちゃんと作成してしまえば、あとは流れ作業的に整備できそう。
私のアイはNAエンジンだったのだけど、少し前にターボエンジンに載せ替えた。エンジン載せ替えに際して構造変更申請とかしないといけないのかなと思っていたが、いろいろ調べたらエンジン形式が同じなら特段の申請は不要みたいだ。NAエンジンもターボエンジンもどちらもエンジン形式は3B20。車検証には原動機の型式は3B20と記述されているだけで、それ以上の情報ないので問題にはならない。細かい所を見れば車体の形式がNA車はDBA-HA1W、ターボ車はCBA-HA1Wと違うので、わかる人が見たら「あれ?これもともとはNA車なのに、ターボが付いているね?」っと気が付くかもしれないけど、それがダメなわけでもない。